Spring Bootとは？初心者向けにわかりやすく解説

「Spring Boot？名前は聞いたことあるけど、実際どんなもの？」

Java歴はそれなりに長いけれど、業務ではマイナーなフレームワークばかり使っていたので、王道のSpring Bootについては正直そこまで詳しくない…。

そんな私が「今さらだけど、ちゃんと基礎から学んでみよう！」と思い、実際に調べながら理解したことをまとめたのがこの記事です。

もし、「Spring Bootって聞いたことはあるけど、どんなフレームワークなの？」

「なんかよく使われてるっぽいけど、何が便利なの？」と思っているなら、一緒に学んでいきましょう！

はじめに：Spring Bootって何？
1. Spring FrameworkとSpring Bootの違い
2. Spring Bootがなぜ人気なのか？
Spring Bootを使うメリット
開発環境を準備しよう
Spring Bootの基本を知ろう
こんなところで役立つ！Spring Bootの活用例
まとめと次のステップ

はじめに：Spring Bootって何？

「Spring Bootって聞いたことあるけど、結局どんなものなの？」こんな疑問を持っている人、意外と多いんじゃないでしょうか？私もその一人でした。

Javaのフレームワークってたくさんありますよね。

業務ではマイナーなフレームワークを使っていたので、「Spring Bootがめちゃくちゃ人気らしい」とは聞いていたものの、実際に触ったことはなく…。

そこで、今回基礎から学び直してみよう！と思い、その過程を記事にまとめることにしました。

この記事では、Spring Bootの特徴やメリットを、初心者向けにわかりやすく解説していきます。

「Spring Bootって何？」「普通のSpringとどう違うの？」そんな疑問を持っている人は、ぜひ一緒に学んでいきましょう！

Spring FrameworkとSpring Bootの違い

まず、Spring Bootの話をする前に、「Spring Frameworkってそもそも何なの？」という話をしておくと、Spring FrameworkはJavaでWebアプリを作るためのフレームワークです。

Javaの開発にはいろいろなフレームワークが使われていますが、Springは「企業向けのシステム開発」や「大規模なWebアプリ」に特によく使われている超定番のフレームワークです。

じゃあ、Spring Bootは何なのか？ズバリ、Springをもっと簡単に使えるようにしたもの！

普通のSpringだと、設定ファイルを作ったり、細かいコンフィグを調整したりする必要があり、「初期設定が大変！」という問題がありました。そ

れを解決するために生まれたのがSpring Bootです。

Spring Bootの特徴をざっくりまとめると…

設定不要で即スタート！ → 必要なものはほぼデフォルトで用意されている
依存関係の管理がラク！ → 自動で必要なライブラリを揃えてくれる
簡単にWebアプリが作れる！ → 最小限のコードでAPIやWebページを作成できる

「難しい設定なしで、すぐにSpringを使いたい！」という人向けの便利なツールなんですね。

Spring Bootがなぜ人気なのか？

Spring Bootが人気な理由は、ズバリ「速い・簡単・便利」だから！

特に最近では、マイクロサービスやクラウドネイティブな開発が増えてきており、小さなアプリを素早く作って、すぐに動かしたいというニーズが高まっています。

企業や開発現場でも、「設定に時間をかけずに、すぐ動くコードを書きたい！」という思いから、Spring Bootを採用するケースが増えています。

例えば、以下のような場面で活躍しています

「小規模なWebサービスをすぐに立ち上げたい」 → 短期間でプロジェクトを開始できる
「APIを簡単に作りたい」 → REST APIを超シンプルに実装できる
「クラウド環境にすぐデプロイしたい」 → DockerやKubernetesとも相性が良い

Javaの世界では、もはや「Spring Bootを知らないとついていけない！」と言われるほど、広く使われている技術です。

この章では、Spring Bootの概要や人気の理由について説明しました。

次の章では、Spring Bootの具体的なメリットについて、もっと詳しく掘り下げていきます！

「Spring Bootのここがすごい！」というポイントを見ていきましょう！

Spring Bootを使うメリット

さて、ここからは「で、Spring Bootって実際どう便利なの？」って話です。

調べてみると、Spring Bootってとにかく「早くて簡単」なんですよ。

「Javaって設定がめんどくさそう…」とか「始めるまでの準備が長い…」っていうイメージ、ありませんか？私はめちゃくちゃありました。

でもSpring Bootなら、ごちゃごちゃした設定をすっ飛ばして、すぐにアプリが作れる！

ここではそんな「Spring Bootすごいな」と感じたポイントを3つに絞って紹介します。

設定がめちゃくちゃ簡単！

通常のSpringアプリって、XMLファイルでいろんな設定を書いたり、アノテーションをあっちこっちに付けたり…。

初心者からすると「もう何が何の設定なのかわからん！」って感じでした（私の感想です）。

でもSpring Bootなら大丈夫。

“スターター”と呼ばれる便利なテンプレートがあって、よく使う設定が最初から用意されてるんです。

たとえば、Webアプリを作るときは spring-boot-starter-web を使えばOK。

細かい設定なしで、すぐにAPIを作れたり、画面表示ができたりします。

一言で言えば「余計なことを気にせず、すぐ書き始められる」感じ！

プロジェクトの立ち上げが一瞬！

Spring Bootには「Spring Initializr」というWebツールがあるんですが、これが超便利。

数クリックでプロジェクトの雛形を作って、あとはコードを書くのみ。

「環境構築で1日終わった…」なんてこと、もうないんです。

実際に私も使ってみて、「あ、もうアプリ立ち上がってるやん！」って驚きました。

面倒なコンフィグ書かなくても、起動して「Hello, World!」って表示されたときはちょっと感動すらあります。

すぐに動く！＝学びやすい！

Spring Bootって、「とりあえず動くものがすぐできる」っていうのがとにかく嬉しいポイントです。

勉強って「動くと楽しい」「成果が見えるとやる気出る」じゃないですか？

Spring Bootなら、コードを書いてすぐに「できた！」を実感できます。

これって学習者にとってかなり大事で、途中で挫折しにくくなるんですよね。

ちなみに「再起動しなくてもコードを即反映できる」開発ツール（Devtools）も用意されていて、細かい変更もサクサク反映できます！

おまけ：現場でも人気な理由は？

私はまだ業務では使ったことがないのですが、調べていると「現場での採用率が高い」ってよく見かけました。

理由としては：

開発スピードが速い
チームで統一した開発がしやすい
テストや運用面でも便利な仕組みがそろっている

「個人開発でも使いやすいし、チーム開発でも頼れる」というのが、Spring Bootの強みなんだな〜と実感しています。

次の章では、実際にSpring Bootのプロジェクトを作ってみますよ！

開発環境を準備しよう

さて、Spring Bootがどんなものかざっくり分かったところで

—— 「じゃあどうやって始めたらいいの？」ってなりますよね。

ここでは、Spring Bootのアプリを作るための準備をステップごとに紹介します。

難しそうに見えて、実はそこまで難しくありません！

私も構えていたけど、やってみたら「あれ、もうできてる？」って拍子抜けするくらいでした。

ステップ1：必要なものをインストールしよう

まずは最低限の開発環境を整えます。必要なのは以下の3つだけ！

必要なもの

JDK（Java Development Kit） → Javaで開発するならこれが必須！おすすめはJDK 17 以降です。
IDE（統合開発環境） → 私は IntelliJ IDEA を使っていますが、VS Code でもOK！
ブラウザ → Spring Bootのプロジェクトを作るツール「Spring Initializr」を使うので、これは必須！

Macを使っているなら、JDKのインストールは Homebrew で brew install openjdk が簡単です！

ステップ2：Spring Bootのプロジェクトを作ってみよう！

ここで登場するのが、超便利なツール Spring Initializr（スプリング・イニシャライザ）です。

Spring Initializrとは？

ブラウザでポチポチ選ぶだけで、Spring Bootのひな型プロジェクトを自動生成してくれるツール。

これを使えば、いきなりコード書き始められる状態が整います！

プロジェクト作成手順（所要時間：約2分）

①start.spring.io にアクセス

②以下のように設定します

Project: Maven（またはGradleでもOK）
Language: Java
Spring Boot version: 最新の安定版（例：3.2.0）
Project Metadata:
Group: com.example
Artifact: demo
Dependencies: Spring Web を追加（Webアプリを作るならまずはこれ）

③「Generate」をクリックして、ZIPファイルをダウンロード

④IDE（IntelliJなど）で解凍したプロジェクトを開く！

IntelliJで開いた直後に「ビルドしてもいい？」って聞かれたら「Yes」でOK！

ステップ3：アプリを動かしてみよう！

プロジェクトが開けたら、さっそく動かしてみましょう！

DemoApplication.java というファイルを開く
main メソッドにある再生ボタン ▶ をクリック
ターミナルに Tomcat started on port 8080 のような表示が出れば成功！

この状態で http://localhost:8080/ にアクセスすると……

まだ何も表示されませんが、アプリはちゃんと起動してます！

次の章では、このアプリにちょっとだけコードを追加して「Hello, Spring Boot!」と表示してみるところまでやっていきます！

Spring Bootの基本を知ろう

さて、Spring Bootのプロジェクトも無事起動しました！

でも「起動はできたけど、どこに何を書けばいいの？」と感じている方も多いのではないでしょうか。

この章では、Spring Bootの基本的な構造やキーワードについて、なるべく難しい言葉は使わずに解説していきます。

「Spring Bootのコードって、ざっくりこういう感じなんだ〜」とイメージがつけばOKです！

アノテーションってなに？

Spring Bootのコードを見ていると、@RestController や @GetMapping のような謎の記号（？）がいっぱい出てきます。これらは「アノテーション」と呼ばれるJavaの機能です。

かんたんに言うと、「これから書くコードはこういう役割がありますよ〜」とJavaに教えてあげるための目印みたいなもの。

たとえば

Java

@RestController
public class HelloController {

    @GetMapping("/")
    public String hello() {
        return "Hello, Spring Boot!";
    }
}

@RestController
public class HelloController {

    @GetMapping("/")
    public String hello() {
        return "Hello, Spring Boot!";
    }
}

このコードは、超かんたんな「Hello, Spring Boot!」を表示するWebアプリです。

解説ポイント

@RestController → 「このクラスはWebのリクエストに応えるよ」という宣言
@GetMapping(“/”) → 「URLが / のときにこのメソッドを実行するよ」という指定
public String hello() → 実際に返す内容（ここでは文字列）

めちゃくちゃシンプルなのに、これだけでWebアプリが1個できちゃうんですよ！すごい！

設定ファイル（application.properties）って？

Spring Bootのすごいところは、「デフォルトでも動く」けど、ちゃんとカスタマイズもできるところ。

設定をいじりたいときは、application.properties というファイルを使います。

たとえば、アプリをポート8081で動かしたいときは、こう書くだけ：

server.port=8081

便利すぎませんか？しかもファイルは src/main/resources/ の中にあります。

データベースとの連携もカンタン！

Spring Bootはデータベースとの相性も抜群です。

例えばPostgreSQLを使うなら、spring-boot-starter-data-jpa という依存関係を追加するだけで、簡単に連携できるようになります。

たとえば、User というデータを保存したいときはこんな感じ

Java

@Entity
public class User {
  @Id
  @GeneratedValue
  private Long id;

  private String name;
}

@Entity
public class User {
  @Id
  @GeneratedValue
  private Long id;

  private String name;
}

これだけで、User クラスが「データベースのテーブルっぽいもの」として扱えるようになります。

補足：Spring Bootのコード構成ってどうなってるの？

src
└─ main
   ├─ java
   │  └─ com.example.demo
   │     ├─ DemoApplication.java  ← メインクラス（エントリーポイント）
   │     └─ HelloController.java  ← 自分で作るクラス
   └─ resources
      └─ application.properties   ← 設定ファイル

どこに何を書くかが見えるようになると、ぐっと理解が深まります！

まとめ

この章では、Spring Bootの基本的な構成や、よく出てくるアノテーション、設定ファイルの役割などをざっくり紹介しました。

次の章では、具体的にどんなアプリが作れるの？というテーマで、Spring Bootの活用例をいくつか紹介していきます！

こんなところで役立つ！Spring Bootの活用例

これまで、Spring Bootの仕組みや基本について学んできましたが、「で、これって実際どこで役に立つの？」と気になっている方も多いと思います。

私も勉強を始めたばかりの頃は、「便利そうなのは分かったけど、どんな場面で使うの？」とピンときませんでした。

でも調べていくうちに「え、こんなところでもSpring Bootが！？」という発見がたくさんあったので、いくつかご紹介します。

活用例1：ちょっとしたWebアプリや業務システムに

まずは王道ですが、Webアプリや社内向けの業務システムの開発にバッチリ使えます。

たとえば：

タスク管理アプリ
勤怠管理システム
顧客情報管理ツール（CRM）

などなど。Spring BootにはAPI開発に便利な機能がたっぷり詰まっているので、フロントエンド（React, Vue など）と連携したシステムもサクッと作れます。

私も「簡易的なToDoリストAPI」を作ってみたのですが、想像以上に早く動きました。

ほんとに「思ったより簡単だった…！」です。

活用例2：モバイルアプリのバックエンドに

スマホアプリを作りたいけど、サーバーサイドのことはよく分からない…というときにもSpring Bootは大活躍。

たとえば：

iOS / Android アプリのユーザー認証API
データ保存用のREST API
通知やログの管理

といったモバイルアプリの“裏方”として、Spring Bootが支えてくれます。

クラウドサービス（Heroku、Render、AWSなど）と組み合わせると、無料 or 低コストでサーバーも立てられるので、個人開発にもぴったりなんです。

活用例3：社内ツールの自動化・効率化

ちょっとニッチな例かもしれませんが、私は「Excelで処理してた定型作業をWebアプリにする」というのが地味にハマりました。

たとえば：

定期的なファイルの取り込みと変換
社内用の検索フォーム付きデータビューア
申請・承認フローの簡略化ツール

こういった“面倒だけど手間をかけたくない作業”を、Spring BootでWeb化・自動化できるのは本当にありがたいです。

VBAやバッチ処理に頼っていた部分を、少しずつ置き換える感じですね。

活用例4：クラウド＆マイクロサービスとの連携

最近は「クラウドネイティブ」「マイクロサービス」なんて言葉もよく聞きますが、Spring Bootはこの分野でもバチバチに使われています。

たとえば：

Dockerコンテナにまとめてデプロイ
Kubernetes上にSpring Bootアプリを配置
Spring Cloudと連携して設定や認証を統一

ここまでくると「えっ自分にはまだ早いかも…」って感じるかもしれませんが、基礎をしっかり学べば意外とイケます！

「まずは小さくアプリを作って、後から大きく育てる」

——Spring Bootは、そんなスタイルにもぴったりのフレームワークなんです。

おまけ：こんなプロジェクトも見つけました！

調べていた中で、「えっ、これもSpring Bootで？」という面白い事例もありました。

ショッピングカートアプリ（＋Stripeで決済）
クイズや診断ツール
センサー連携 × IoT管理画面
AIと連携した文章生成API（ChatGPT風のもの）

アイデア次第でほんとに何でも作れるんですね！

まとめ

Spring Bootは、簡単な個人アプリから本格的なシステム開発、IoTやAIとの連携まで、活用の幅がとにかく広い！

そして「小さく始めて大きく育てられる」のが魅力です。

「最初は遊び感覚で作ってみたけど、けっこう使えるアプリになった！」なんてことも全然ありえる話です。

次の章では、そんなSpring Bootを使って何を作ろう？という視点で、まとめと今後の学習ステップをご紹介します！

まとめと次のステップ

ここまで読んでくださって、本当にありがとうございます！

Spring Bootって最初はちょっととっつきにくいけど、触ってみると意外とシンプルだし、なにより“動かして学べる”のが楽しいんですよね。

私自身も「なんとなく難しそう」と思って敬遠していたんですが、実際に触ってみたら「もっと早くやっておけばよかった〜！」という気持ちに変わりました。

この章までに学んだことをざっくり振り返ると…

Spring Bootとは何か、なぜ人気なのか
難しい設定をスキップして、すぐに開発できるメリット
プロジェクトの立ち上げ手順（Spring Initializrって便利！）
アノテーションや設定ファイルなどの基本構造
そして、Spring Bootが活躍するリアルな活用シーン！

初心者の方でも、「とりあえず動くものを作ってみる」→「ちょっとカスタマイズしてみる」というステップで、無理なく学びを進められるフレームワークだと思います。

次のステップはどうする？

Spring Bootの基本に触れた今、次は自分で何か作ってみることが一番の近道です。

小さなもので構いません。「Hello, Spring Boot!」をちょっと応用して、例えばこんなアプリを作ってみるのも面白いですよ！

シンプルなToDoリスト（CRUD操作に挑戦）
自己紹介ページを返すAPI
おみくじAPI（アクセスするたびにランダムな結果を返す）
日記アプリ（DBと連携してデータを保存！）

もっと学びたい人におすすめのリソース

公式ドキュメント（日本語版）
> Spring Boot Reference Guide (ja)
YouTubeチャンネル：Tech系Vlog
> 「Spring Boot 入門」などで検索すると、解説動画もたくさん見つかります！
QiitaやZennの記事
> 他の人の学び方やプロジェクト事例を読むのも参考になります！

decopon

Spring Bootのことを調べながら、「これ、きっと私と同じように“ちょっとハードル高そう…”と思っていた人の役に立つかも」と感じて、今回まとめてみました。

技術記事というとつい難しい言葉や堅い書き方になってしまいがちですが、この記事では「初心者の私がつまずいた視点」で、一歩ずつ進むような内容を意識しました。もしどこか1つでも「なるほど！」と思っていただけたなら、それだけで嬉しいです！

これからSpring Bootにチャレンジしようとしているあなたを、心から応援しています。わたしもまだまだ勉強中ですが、学んだことをまた記事にまとめていく予定なので、ぜひまた覗きにきてくださいね。