Javaの開発環境として有名なEclipseとはどのようなものか、そしてインストールして起動、終了までの手順をまとめました。(本記事はPleiades All in Oneの2023-12版のインストール手順を記載しています。)
インストール手順
Eclipseとは
Eclipseは統合開発環境(IDE)と呼ばれるアプリケーションです。
IDEはIntegrated(統合)、Development(開発)、Environment(環境)です。
Eclipseは特にJavaの統合開発環境として有名です。
EclipseはGUIと呼ばれるマウスなどで、コンピュータの画面に表示されているアイコンやボタンを操作するため、直感的に理解でき、作業効率が上がるメリットがあります。
Eclipseには以下のツールが含まれています。
アプリケーション開発に必要な主なツール
エディター
プログラム言語は、あらかじめ決められた文法に則って、ソースコードなどと呼ばれる文書を記述する必要があります。それらのソースコードを記述するためのプログラムやソフトウェアを指します。
コンパイラー
エディターで作成したソースコードを、コンピューターが理解できる形式に変換するプログラムです。
デバッガー
コンパイラーなどでエラーとなったプログラムの原因を探るために利用されます。
Eclipseの最新版
Eclipseは毎年1度、6月に最新版が登場していましたが、2018年9月以降は、3か月ごとにリリースされるようになりました。
Eclipseの最新版は、以下のサイトで確認します。
Pleiades All in Oneとは
公式のページ(https://www.eclipse.org/projects/)から導入したEclipseは、メニューなどがすべて英語となっています。
そのため、インストール後に日本語化の作業が必要になります。
しかし、「Pleiades All in One」は、Eclipse本体と日本語化プラグイン「Pleiades(プレアデス)」がセットになっているため、導入後すぐに日本後化されたEclipseを利用することができます。
Pleiades All in Oneは以下のサイトから入手できます。
Pleiades All in One のインストール
①Pleiades All in One のダウンロードページで、最新版のEclipseを選択します。
②Java の Full Edition にある「Download」ボタンをクリックします。
③ダウンロードのリンクがあるページに遷移するので、リンクをクリックしてダウンロードを開始します。
エクスプローラーのダウンロードを確認します。ダウンロードが完了しました。
④実行形式のファイル(exeファイル)としてダウンロードできるので、ファイルをダブルクリックしてインストールを開始します。
⑤「WindowsによってPCが保護されました」というウインドウが表示されたら、「詳細情報」をクリックします。
⑥下部にある「実行」ボタンをクリックします。
⑦「自己解凍書庫」ダイアログボックスが表示されたら、「作成先フォルダ(D)」を確認します。
問題がなければ、インストールを開始します。
⑧⑦で示した作成先フォルダにEclipseが作成されます。
Eclipseのディレクトリ構成
ディレクトリ | 説明 |
configuration | プラグインの設定や更新に関するもので構成されるディレクトリです。ワークスペースの場所を設定、変更できるファイルもこのディレクトリ内に存在します。プラグインとはEclipse開発環境に統合できる、新しい「機能」を実装したものです。 |
dropins | プラグインやフィーチャーを手動で組み込む際のディレクトリです。フィーチャー とは、個別にダウンロード可能およびインストール可能な機能の単位のことです。 |
features | 複数のプラグインをひとまとめにしたフィーチャーを格納するディレクトリです。 |
p2 | configurationと同様に、プラグインの設定や更新などを管理するディレクトリです。 |
plugins | Eclipseのメニューからインストールしたプラグインが格納されるディレクトリです。 |
readme | 使用方法や注意事項などが記されたファイルが格納されているディレクトリです。 |
ファイル | 説明 |
eclipse.exe | Eclipseの実行ファイルで、Eclipseを起動する際に使用します。 |
eclipse.exe -clean.cmd | 古い情報ファイルを削除するコマンドファイルです。Eclipseが起動しなくなったときや、新しいプラグインを追加した直後に使用します。 |
eclipse.ini | Eclipseが起動する際に参照されるファイルです。利用するメモリサイズを増やして、Eclipseのパフォーマンスを改善する場合などに編集します。 |
eclipsec.exe | Eclipseをコンソール(コマンドプロンプトなど)で実行するためのファイルです。プラグインの稼働状況やEclipseのログを見る際に使用します。 |
ワークスペースのディレクトリ構成
「workspace」ディレクトリには作成したプロジェクトが保存されます。
その他に「.metadata」ディレクトリにはプラグインの設定内容など各種情報が保存されています。
「eclipse」と「workspace」のディレクトリは同じ階層にあります。
Eclipseの起動
Eclipseはフォルダ内の exlipse.exe から起動します。
exlipse.exe の場所は「(保存先のフォルダ)\pleiades\2023-12\eclipse」のフォルダ内にあります。
exlipse.exe をダブルクリックして起動します。
「ワークスペースとしてのディレクトリー選択」ダイアログボックスが開きます。
ワークスペースの場所が確定しているならば、「この選択をデフォルトとして使用し、今後この質問を表示しない」をチェックします。これは確定後でも変更は可能です。
「起動」をクリックします。
「開始中」となり、少し待ちます。
Eclipseが起動できました。
Eclipseの終了
主に3つの方法があります。
(その1)メインメニューから、「ファイル(F)」→「終了(X)」をクリックします。
(その2)タイトルバーの左側にあるアイコンをクリックして、表示されたメニューから「閉じる(C)」をクリックします。
(その3)タイトルバーの右側にある「×」ボタンをクリックします。
Eclipseの外観の変更方法
初回起動時にEclipseがダークモード(背景が黒い画面)の場合はクラシックモード(背景が白い画面)に変更することが可能です。
Eclipseのワークベンチ全体の配色を変更したい場合、「ウインドウ」タブの「設定」を選択します。
「一般」を選択します。
「外観」を選択して、「ルック&フィールド(T)」から、リストにある「クラシック」を選択します。
選択したら、右下の「適応して閉じる」を押下します。
「テーマの変更を完全に有効にするために再起動しますか」のメッセージボックスが表示されたら、「再開(R)」ボタンを押下します。
開始中となるので、少し待ちます。
Eclipseの外観をダークからクラシックに変更できました。
Eclipseの外観は自分の好みに変更すると良いでしょう。
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