はじめてJavaでプログラムを動かしたとき、画面に赤い英語の文字がズラッと出てきました。
「え、パソコン壊した??」 本気でそう思って、焦って電源ボタンに手を伸ばしかけたのを今でも覚えています。
今思えば、ただのエラーメッセージだったのですが、英語だというだけで一気に恐怖レベルが跳ね上がるんですよね。
でも大丈夫。英語のエラー文には“読み方のパターン”があります。
文法を暗記しなくても、「あ、この単語が出たら〇〇ってことだな」と分かるようになれば、怖さはぐっと減ります。
この記事では、よく出る英語エラーメッセージ10選と、その読み方・意味のつかみ方をまとめました。
英語が苦手な方でも、「読めた!理解できた!」という体験につながる内容になっています。
英語エラー、ちゃんと読めれば意外とやさしい先生なんです。 一緒に読み方、練習してみませんか?
エラーは「失敗」じゃなくて「対話」だった?
プログラミングを始めたてのころ、Javaでコードを書いてはじめて実行ボタンを押したその瞬間。
赤い文字がターミナルにずらーーーっと流れてきて、私はこう思いました。
「えっ……パソコン、壊したかも……?」
英語のメッセージ、よくわからない用語、そして何より赤い文字。
当時の私は完全にフリーズしました。
プログラムを止めたいのに、どう止めるかも分からず、電源ボタンに手を伸ばしかけたのを今でも覚えています。
でも、あとから冷静に調べてみると、それはエラーメッセージという開発者への“お知らせ”だったんです。
エラーメッセージ=怒られてるわけじゃない!
エラーが出ると、多くの人が「怒られた」「失敗した」と感じます。
特に英語で表示されると、「自分はできてない」と強く感じてしまいがちです。
でも本当は違いました。
英語のエラーメッセージは、 「ここで何かがうまくいかなかったよ、たぶん原因はこれだよ」 と伝えてくれている、いわばプログラムとの対話のはじまりだったのです。
エラーが読めると“原因”が絞れる
たとえば、Javaで出てくる代表的なメッセージ:
NullPointerException: Cannot invoke "SomeObject.method()" because "someObject" is null
最初は呪文のように見えていたこの文も、構造さえ分かれば読み解けるようになります。
部分 | 意味 |
---|---|
NullPointerException | 「null(空っぽ)」なものに触ろうとしている |
Cannot invoke | メソッドを呼び出せません |
“someObject” is null | そもそも対象の変数が空っぽです |
つまり、これは「空っぽの変数で .method() を使おうとしてるから動かないよ」と言ってくれてるわけです。
英語は難しいけど、ちゃんと“助けようとしてくれてた”…!
怖くなくなると、成長が始まる
英語のエラーが読めるようになると、ただの赤い警告文だったものが「どこを直せばいいかのヒント」に変わります。
そしてそれは、自分でコードを読み、原因を考え、調べて修正できるという成長の第一歩につながっていきます。
私にとっての“英語の壁”はエラーから始まりましたが、今では学べるきっかけをくれる先生のような存在になっています。
英語エラーメッセージのしくみを知ろう
エラーメッセージって、最初はただの英語の塊にしか見えませんよね。
でも実は、エラー文にはある“型”のような構造があります。
この型を知っておくだけで、知らない単語が出てきても「意味の輪郭」が見えてくるようになります。
英語エラーメッセージの3つの基本パーツ
エラー文には、だいたい次のような要素が含まれています。
- エラーの種類(Exception名やError名) → どんなタイプのエラーか?
- 何が問題なのか(原因の説明) → 何ができなかったのか、何が不正だったのか?
- どこで起きたのか(場所や対象) → どの変数?どのファイル?どの行?
たとえば、Javaでよく見るこのエラー
NullPointerException: Cannot invoke "User.getName()" because "user" is null
このエラーを分解してみると…
部分 | 意味 |
---|---|
NullPointerException | nullな値(空っぽ)にアクセスしようとした |
Cannot invoke “User.getName()” | メソッド呼び出しができません |
because “user” is null | user という変数が null だから |
これだけで「userが何も入ってない状態で getName() を呼ぼうとした」ことが見えてきますよね。
よく出てくる英語の“型”に慣れよう
語エラー文には、よく使われるワードや構文パターンがあります。
いくつか見てみましょう。
英語表現 | 意味・役割 |
---|---|
Unexpected token | 予期しない記号(文法ミスなど) |
Cannot read property | オブジェクトに存在しない値を読もうとした |
is not defined | 宣言されていない変数 |
Access is denied | アクセス権がありません |
Invalid argument | 渡した値が正しくない(不正な引数) |
これらは、何回も出会う定番フレーズ。
最初は意味が分からなくても、「またこのフレーズきた!」と思えるだけで安心感につながります。
読めるようになると、原因が“絞り込める”
たとえば以下のように状況が読めるようになります。
TypeError: Cannot read property 'length' of undefined
→ 「undefinedな値に .length を使おうとしてる。あ、初期化ミスかも?」
SyntaxError: Unexpected token 'else'
→ 「else の前に if か } が足りないかも…構文が壊れてる!」
こうやって“読めるようになる”と、解決までの時間がぐっと短くなりますし、「何を検索すればいいか」の判断力もついてきます。
まとめ:エラーメッセージは“パニックワード”ではなく、“ヒントワード”
英語のエラー文は、慣れるまでは怖く感じます。 でもその正体は、「英語の文で書かれたヒント」にすぎません。
構造を知る → パターンに慣れる → 単語の意味がつながる この順番で少しずつ「読めるようになる体験」が増えていきます。
次章では、いよいよよく出るエラー10選とその読み方メモをご紹介します!
「それ見たことある!」「これ、いつも引っかかる…!」という定番ばかりなので、ぜひ一緒に読みながら練習してみましょう。
よく出る英語エラーメッセージ10選と読み方のヒント
ここからは、英語のエラーメッセージの中でもよく見る定番のフレーズを取り上げ、 「どんな意味?」「何が原因?」「どうやって読めば怖くない?」というポイントを一つずつ解説していきます。
エラーは“暗号”ではなく、“ヒントのかたまり”です。パターンを知っておけば、読める→わかる→直せる、の連鎖につながります◎
よく出るエラー10選&読み方メモ
英語エラーメッセージ | 読み解きポイント | よくある原因 |
---|---|---|
NullPointerException | null(空っぽ)なのに使おうとした | 変数の初期化忘れ・未代入 |
ArrayIndexOutOfBoundsException | 配列の外を見にいってる | 配列の長さ+1までループ |
ClassNotFoundException | クラスが見つからないよ | import忘れ/パスミス |
SyntaxError: Unexpected token | 予期しない記号があるよ | 括弧の閉じ忘れ/セミコロン |
TypeError: Cannot read property | プロパティにアクセスできない | undefinedやnullにアクセス |
ReferenceError: x is not defined | xって定義してないよ? | 宣言ミス・タイポ |
IllegalArgumentException | 渡された引数がダメです | 関数に変な値を渡した |
IOException | 入出力まわりでエラー発生 | ファイルが開けない等 |
Access is denied | アクセス権限がないよ | 認証ミス/設定漏れ |
Unexpected end of input | 入力が途中で終わってる | 閉じ括弧・end文なしなど |
読み方のコツは“意味のまとまり”で読むこと
英語が苦手だと、どうしても一語一句訳そうとしてしまいがちですが、 “英文全体をかたまりとして意味を取る”クセをつけると、読解スピードがぐっと上がります。
たとえば:
Cannot invoke "User.getName()" because "user" is null
は、「userがnullだからgetName()を呼び出せません」と読み替えられるようになると、もう怖くありません。
エラーを“知ってる言葉”に置き換えるトレーニング
エラーを見てすぐ理解する人も、最初は「わからない→でも毎回出る→慣れる→読める」このループを回しています。
翻訳に頼りすぎない!英語エラーを読み解く工夫いろいろ
エラーメッセージに慣れてきても、やっぱり英語だと一瞬「うっ」となってしまうこと、ありませんか?
翻訳ツールにコピペするのも手ですが、できれば自分で意味のヒントをつかめるようになりたい。
この章では、そんなときのための「読み方のコツ」と「実践的な対処法」をまとめました!
パニックを防ぐ!「意味をざっくりつかむ力」を育てる
まずは全文を訳そうとせず、「このエラーは何を伝えたいのか?」を想像して読んでみる癖をつけてみましょう。
たとえば:
TypeError: Cannot read property 'length' of undefined
意味を完全に訳さなくても、「あ、undefined なやつに .length しようとしてるんだな」と分かるだけでOKです。
キーワードだけ拾って意味を推測できると、心の余裕がグッと増します。
“動詞”で意味を探す!読むときの注目ポイント
英語エラーの文章は、よく見るとこんな構造になっています。
主語(何の話?)+動詞(どうなった?)+原因や対象
例:
Cannot invoke method because X is null
- Cannot:できない(=失敗した)
- invoke:呼び出す(メソッドなど)
- because:なぜなら
- X is null:X が null だから!
つまり、“動詞とbecauseあたりを見ればだいたい分かる”という読み方も有効です◎
「エラー検索」のときは“英語のまま”が強い!
エラー内容を日本語に翻訳してから検索すると、情報量が減ってしまうこともあります。
- 英語でそのまま検索すると Stack Overflow や GitHub Discussions がズラッと出てきて解決しやすい
- 「Error: Cannot read property…」のような部分コピーで検索すると類似の事例が見つかりやすい
エラー文の意味がわからなくても、英語のままGoogleに貼ってみるだけでも価値アリです!
ChatGPTにエラー文を“解説させてみる”
AIを使い慣れている方におすすめなのが、ChatGPTに英語エラーをそのまま渡して、「どういう意味?」と聞く方法。
例:
エラー: ReferenceError: myVar is not defined
ChatGPTへのプロンプト: 「このエラー文の意味を初心者にも分かるように日本語で説明して」
補足してくれたり、コード例までつけてくれることもあります。
英語の読み方だけでなく、“実際の対処”にもつながる頼れる相棒になりますね。
エラー学習ノートのすすめ|「英語+日本語」で残すと身につく!
学習効率を上げるには、出会ったエラーを“ふり返る習慣”をつけるのが効果的です。
NotionやGoogleスプレッドシートなどに、こんな風に記録してみましょう。
英語エラー | 意味(日本語) | 自分の対応 | 備考メモ |
---|---|---|---|
ArrayIndexOutOfBoundsException | 配列の外を読みに行った | ループの上限を1減らした | for文チェックする癖つける! |
- あとから見返すと知識として定着する
- 自分だけの“英語エラー辞典”ができる
「これ、前にもやったな」が自信に変わります!
まとめ:「読めたかも」が、“自分で直せる”の第一歩
- 単語全部を訳す必要はありません!キーワードと構造で“ざっくりつかむ”意識が大事
- 英語のまま検索&ChatGPTに解説依頼 → いまどきの王道ルート
- 自分用にメモを残す習慣で、英語への抵抗感が少しずつ減っていきます
次章では、いよいよまとめとして、「エラーって、先生だったんだな」と思えるようになる視点をお届けしていきます!
英語エラーはやっぱり“先生”だったかもしれない
ここまで読んでくださった方は、きっと「英語のエラーメッセージ=ただの脅し文句」ではないと気づき始めているのではないでしょうか。
私自身、最初は怖くて赤い文字から目をそらしていました。
でも、よく見るとそこには「起きていること」と「原因」がきちんと書かれていて、 しかもほとんどのエラーが「あなたにできる対処」を暗に教えてくれていたんです。
英語エラーに慣れていく過程は、“言語の壁”を乗り越える練習だった
たとえばこのエラー
SyntaxError: Unexpected token '}'
昔の私: > 「Unexpected…? トークン?誰??」
今の私: > 「あ、閉じすぎてるな。if文の中身見直そ」
この違いを生んだのは、単語を知ってるかどうかではなく、パターンを経験してきたかどうかだと感じています。
つまり、エラーの英語って“英語の勉強”じゃなくて、開発者としての経験知をくれる教材なんですよね。
読める=調べられる、調べられる=直せる
英語のまま検索できる 英語の原因文から想像できる その1回1回が、「あ、自分の力で解決できた!」という実感につながります。
- 小さな「読めたかも」
- 小さな「理解できたかも」
- 小さな「1人で解決できたかも」
これを積み重ねていくと、英語エラーはだんだん“友達”に思えてきます。
…いや、正しくは“ちょっとツンデレな先生”かもしれませんね。
「分からなくていい」は、成長の入口だった
最初から読めなくてもいい。むしろ、「英語のエラー文ってなんて言ってるの?」と疑問を持てるだけで一歩前進です。
分からないからメモする 分からないから検索する 分からないからChatGPTに聞いてみる
そうやって、「次に出会ったときはちょっと分かるかも」に変えていくサイクルが何よりも強いのだと思います。
まとめ:「読めないエラー」は未来の自分へのヒント
- 英語エラーは、ただの“ダメ出し”ではなく“道案内”でした
- 怖さの正体は「わからなさ」→読める型を知れば解消できる
- 調べる・試す・記録する → 英語が“使える知識”になっていく
英語が苦手でも大丈夫。 むしろ、苦手だったからこそ得られる“理解する楽しさ”があると思います。
あなたも、次に出てくる英語エラーに、ほんの少しだけワクワクしてもらえたら嬉しいです。
今日から試せる「英語エラー克服」5つのチェックリスト
チェック | ミニ解説 |
---|---|
英語エラーをコピペして検索してみた | 日本語訳じゃなく、原文でそのまま検索が早道! |
よく見るエラーはメモやノートに残した | 1文でもOK。「見たことある」が次の自信に |
意味が分からないエラーはChatGPTで質問 | “解説して”で驚くほど丁寧に教えてくれる |
「Cannot」「is not defined」などの型を覚えた | 一語一句訳さず、パターンに慣れる意識で◎ |
焦らず「これはヒント」と思って読んでみた | 最初の1文を読もうとするだけで大きな一歩✨ |
この中から「今日やってみようかな」と思えることが1つでもあれば十分です。
次に似たエラーが出たとき、「お、これ知ってるかも」と思えたら、もう立派な成長です!
まとめ
英語のエラー文は、最初はただの「謎の警告」かもしれません。
でも少しずつ読み方を知っていくことで、 怖い存在ではなく「ヒントをくれる相棒」に変わっていきます。
読めた1文、調べられた1フレーズ。
それだけであなたはもう、1歩前に進めています。
今日の自分をちょっとだけ褒めてあげてくださいね!

エラーが出たとき、「うわ…英語だ…」「何が起こってるの?」と感じたこと、私もたくさんあります。 でも、読み方に少しずつ慣れていくと、赤い文字の中に「解決のヒント」があることに気づくようになりました。
英語が得意じゃなくても大丈夫です。 むしろ、「分かろう」としたその気持ちが、なによりの一歩です。
今日のあなたが、次の英語エラーとちょっとだけ仲良くなれていますように。
コメント